PMSには、こんな食事を

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生理前はなぜか食欲が増して食べ過ぎてしまう!という経験をした人も多いのでは?
ホルモンバランスの急な変化や、食欲を抑えるホルモンが減ってしまうからなど、様々な理由が考えられています。
つらいPMSを改善するには薬の他に、食べ物でも緩和できるといわれています。
毎日の食事を少し意識して、PMSの症状を改善していきましょう。

血糖値が下がると、脳がエネルギー不足になるので、眠気や、食欲が増したり、イライラしやすくなります。
そこで急に高カロリーのものを食べると、急激に血糖値が上がり、ホルモンがその急に上がった血糖値を下げようとするので、
また疲労感やイライラするという、悪循環が起きてしまいます。
それとPMSの時のホルモンバランスの崩れが重なると、PMSの症状が悪化してしまいます。
悪化させないためには、血糖値を一定に保つことが大切です。
食事を抜くことが多い人は、まずは三食をきちんと食べるように心掛けましょう。
食べない時間が長いと、常に血糖値が低く、イライラや眠気を悪化させてしまいます。
そして食事を5~6食に小分けにしたり、間食を取り入れて、血糖値の上昇と下降を緩やかにしましょう。

間食にはドライフルーツ、ナッツ、果物、牛乳、ヨーグルト、小魚などを選びましょう。
ごはん、白い砂糖、パンなどは普段よく食べると思いますが、これらの食品は血糖値が急上昇しやすいです。
玄米、そば、全粒粉のパン、芋類などは血糖値の上昇が緩やかなので、これらの食べ物をいつもの食事に取り入れてみましょう。


PMSを緩和するために食べたい食品

ビタミンB6

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ビタミンB6が不足すると、頭痛や肌荒れを起こしやすいと言われ、普段から意識して食べたい食品です。
多く含まれる食品:にんにく、カツオ、マグロ、鮭、いわし、牛肉、豚肉、鶏肉、バナナなど。

カルシウム、ビタミンD

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イライラやむくみの改善が期待できます。
多く含まれる食品:牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、小魚、干しエビ、鮭などの魚類、ごま、小松菜など。

ビタミンE

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ホルモンバランスを整える働きがあるとされています。
多く含まれる食品:アーモンド、カシューナッツ、クルミなどのナッツ類、大豆製品など。

マグネシウム

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神経の興奮を抑える働きがあるとされています。
多く含まれる食品:海藻、魚介類、アーモンド、カシューナッツ、クルミなどのナッツ類、バナナ、大豆製品など。

カリウム

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体の水分の流れを良くしてくれ、むくみに効果があるとされています。
多く含まれる食品:野菜、果物、芋類、キノコ、海藻、アボカドなど。

鉄分

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貧血もPMSの症状を悪化させる原因とされています。
多く含まれる食品:レバー、赤身肉、ひじき、パセリ、卵、納豆など。

食物繊維

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血糖値の急激な変化がPMSを悪化させてしまいますが、食物繊維を多く含む食品は、糖質の吸収を穏やかにしてくれるので、
食事の最初に食べると血糖値を緩やかに上げることができます。
多く含まれる食品:ごぼう、サツマイモ、おから、納豆、雑穀、ひじき、わかめなど。


PMSの改善が期待できるレシピ

・バナナヨーグルト

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バナナ 1本ヨーグルト(できればプレーン) 200gクルミやアーモンドなどのナッツ 適量はちみつ 適量 ①バナナとヨーグルトをミキサーにかける②砕いたクルミやアーモンドなどのナッツをかける甘さが足りない時は、お好みで蜂蜜をかける。

カルシウムを含むヨーグルトと、マグネシウムを含むバナナとナッツを組み合わせ。
簡単に作れて、忙しい朝食にピッタリ。ヨーグルトを豆乳に変えてもおいしいです。

・鮭とサツマイモの味噌汁

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鮭(切り身) 1/2切れサツマイモ 30gニンジン 30g大根 30g味噌 大1和風だしの素 小1①ニンジン、大根、サツマイモはイチョウ切りにして、サツマイモは水にさらしておく。
②鍋に水300mlと野菜を入れ、沸騰したら一口大に切った鮭を入れる。
③火が通ったら、味噌と顆粒だしの素を入れる。

ビタミンB6やビタミンDを含む鮭と、食物繊維が豊富なサツマイモの甘さがホッとする味です。
さらに玄米ご飯と一緒に食べると、栄養豊富な食事になります。

・鶏肉のクリーム煮

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鶏もも肉 70gニンジン 50gジャガイモ 70g小松菜 1/2束牛乳 200ml顆粒コンソメ 5g塩コショウ 少々サラダ油 少々①鶏もも肉は1口大に切り、塩コショウを振る。
②ニンジン、ジャガイモは食べやすい大きさに切る。
③小松菜は4cmに切り、塩を入れたお湯でさっとゆでて水で冷やして、水気をきっておく。
④鍋に油をしき、鶏肉とニンジン、ジャガイモを炒める。
⑤水200mlを加え、火が通るまで煮る。
⑥火が通ったら牛乳を加え、顆粒コンソメで味をつける。
⑦ゆでておいた小松菜を混ぜる。

ビタミンB6を含む鶏肉と、カルシウムが豊富な牛乳と小松菜を使ったレシピ。
全粒粉パンと一緒に食べるのもお勧めです。


PMS治療中に食事で気をつけることは?

ひどいPMSの症状に悩まされて、ピルを服用中という人は、飲み合わせに注意が必要なものがあります。
イライラやうつに効くと言われているセントジョーンズワートというハーブは、ピルの作用に影響することがあります。
セントジョーンズワートを飲もうと思っている人は、ピルを処方してもらっている医師に相談するようにしてください。

ほかにも、ピルを服用していなくても、PMSの改善には、食事で次のようなことに注意しましょう。

・糖分

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ケーキやスナック菓子、甘いジュースなど砂糖が多いものは、血糖値の上下が大きくなり、PMSを悪化させてしまいます。
どうしても甘いものがほしいときは、ドライフルーツや、果物などがよいでしょう。






・カフェイン

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コーヒー、お茶に含まれるカフェインや、お酒に含まれるアルコールは神経を過敏にさせ、イライラしやすくなります。
飲みすぎないように適度に楽しむか、カフェインレスコーヒーやノンアルコールのお酒に変えてみるのもいいでしょう。




・塩分

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生理前はホルモンの関係でむくんだり、胸が張りやすくなります。
塩分をとりすぎると、むくみを悪化させやすいので、なるべく塩分をとりすぎないように心がけましょう。
酢やレモン汁などの酸味、胡椒やショウガなどのスパイスをきかせると減塩しやすくなります。
外食メニューは塩分が多くなりがちなので、麺類の汁は残す、定食の漬物や味噌汁は残すなど、少し工夫すると減塩できます。

・脂っぽいもの

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脂っぽい食事を多く食べると、ニキビや湿疹ができやすくなります。
脂身の肉や、脂っぽい料理をよく食べるという人は、生理前は少し控えるようにしましょう。
代わりに、ツナや鮭、イワシなどの魚や、ナッツなどは肉の脂より良質な脂を含むので、お勧めです。

食べることがストレス解消!という人もいると思います。
あれもダメ!これを食べなきゃ!と食事がストレスになってしまっては本末転倒。
食べ物を少し意識しながら、何より楽しみながらおいしく食べることが大切です。
食事で効果を実感するには1カ月ほどかかるといわれています。
まずは1カ月、できることから少しづつ続けてみましょう。
毎日は難しいという人は、生理前の1週間だけでも実践してみてはいかがですか?

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